ハリーペットクリニック
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犬の食事 猫の食事
犬科の動物は群れで狩りを行い、自分達より大型の草食動物を捕らえます。そして一度の狩りで群れ全体の食料とします。
群れ全体でほぼ同時に食べ始めるので、自分の取り分が減らない為に急いで食べます。肉を飲み込める大きさに引き裂いて、数回の咀嚼で飲み込みます。この為、大量の胃酸を分泌する様になりました。
野生では、次にいつ食べられるか解らないので、胃は大きく拡張できる様になり、一度に大量に食べる特性が生れました。
適切な食事量は成長段階や運動量、犬種によって様々です。
本能的にあればあるだけ食べてしまうので量は与える方が調整しなければなりません。
犬に必要な栄養素の種類と量のバランスは基本的に人間と同じと考えてよいでしょう。
唯一の例外が塩分です。人は汗腺が発達している為、汗をかくとナトリウム(塩分)を失います。犬は汗腺がほとんどないのでナトリウムの必要量は1/10以下です。
ナトリウムの過剰は、肝臓に負担をかけ腎不全の発症率を高めます。高齢で心不全を患っている場合は病気の進行を早めます。手作りで食事を与える時は味付けや塩分を添加せずに調整しましょう。
猫は単独で狩りをする肉食動物です。獲物は主に小動物ですので、1回の狩りで得る食事ではカロリーが不足します。
したがって、日に何度も狩りをして分けて食事をする習性となりました。自宅でドライフードを少量ずつ何度も分けて食べるのはこのことからです。猫は魚の味を好みますが、野生で魚を捕らえることはほとんどなく本来は魚中心の食生活には適応できません。
魚を中心としたキャットフードは不足している栄養素を添加していますが、自宅で魚が中心の食生活では栄養の偏りができます。
栄養素の面からですと猫に必要なのは高タンパク質、低炭水化物です。なかでもタウリンの要求量は犬や人以上に多いので、キャットフード以外のものを与える場合は、添加が必要です。基本的には同じ物を食べ続けるよりも違うものを好みますが生後6ヶ月頃までに口にしたことのないものは食べたがらない傾向があると考えられます。ドライフードしか食べない子、缶詰しか食べない子、同じフードでも、一種類しか受け付けないというケースがあります。嗜好性の偏りがあると将来的に食事療法が必要になった時、困難になります。子猫の時からバラエティーに富んだ食事をさせることも必要です。
また水を飲む習慣が乏しく、水分は主に食物から取ります。ドライフード主体の食事の場合、水分摂取量が減りがちです。常に水が飲める様、こころがけて下さい。
犬や猫が摂取すべき食べ物は生涯を通して同じではありません。この世に生を受けてから老いて亡くなるまで、その時々のライフステージに適した食事を摂らなければなりません。
離乳食後の犬は体重あたり成犬の2〜3倍のエネルギーを必要とします。同じく離乳直後の猫では、成猫の3〜4倍必要です。
この時期、特に必要な栄養素は、タンパク質やカルシウム、リン等です。一方、過剰摂取の注意が必要ですので、子犬、子猫用の食事を与えましょう。
犬、猫ともにエネルギー要求量は成長期に比較してずっと少なくなります。ペットとして生活している子は、「食べ過ぎ」による肥満に気をつけなければなりません。
妊娠末期の母犬では通常の1.5倍程度、泌乳期では、3倍のエネルギー要求量があります。
母猫では妊娠末期には1.25倍、泌乳期では3〜4倍が必要です。
老化にともなって運動量が減少すると基礎代謝も低下します。よって、エネルギー要求量は維持期に比較して3〜4割少なくなります。この時期のタンパク質の要求量は成長期ほど多くはないですが維持期より多く必要とする為。良質なタンパク質を与えます。又、脂肪はその代謝機能が低下しますので、脂肪全体の摂取量を押えつつ、必須脂肪酸が不足しない良質なものが求められます。
 
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